七尾の七不思議、福徳をさずける古刹として知られる当寺は、もともと能登国守畠山氏の祈願所として栄えました。
言い伝えによれば、この地へお越しになった弘法大師が霊木を得て一刀三礼し聖観世音菩薩を彫刻されたのがはじまりで、一千百余年前のことです。
七尾城が上杉謙信の攻略を受けて畠山氏の時代が終った後、加賀前田藩の代々藩主も当寺の観音様を信仰され、剣梅鉢の定紋と五十石の燈明田を拝領しました。
当寺に伝えられる七不思議の伝説は興味深く、中でも「竹に虎の名鐘」はよく知られています。すなわち、昔、釣鐘堂の下の底なし池に身を投げて大蛇になった女のために釣鐘がたびたび引き込まれて沈んだので、釣手の龍頭に替えて珍しい竹に虎の釣手の釣鐘が寄進されたところ無事おさまったと伝えられています。
聖観世音菩薩◎七不思議
第一、観世音霊告の不思議
第二、竹に虎の名鐘
第三、弁財天の不思議
第四、そうめん不動
第五、雌雄(めおと)岩の不思議
第六、底なし池
第七、獅子岩と鼓岩
七尾は能登半島の中心都市で、二つの城趾をもつ城下町・港町です。中世に繁栄した畠山家の七尾城、金沢以前の前田利家小丸山城(今は公園)があり、五月のデカ山祭り(青柏祭)と海辺の和倉温泉、大橋でつながった能登島などもあります。
聖観世音菩薩
住所:〒926-0852 石川県七尾市小島町ヌ63甲
電話:0767-52-1019
FAX:0767-52-1387
交通:JR七尾線七尾駅から北陸鉄道バス和倉温泉行き小島町三丁目下車/七尾駅からタクシー5分/七尾駅から徒歩20分
観光:七尾城址、石動山天平寺跡、七尾湾、和倉温泉、能登島など
専用駐車場:大型車5台 普通車10台
宿泊設備:和倉温泉