縁 起

 加賀百万石の藩祖前田利家公は、はじめ越前府中(今の武生市)にあり、城下郊外への高瀬村宝円寺の大透和尚に信頼を寄せ、天正九年に能登の七尾の城に移ると、和尚を招いて宝円寺を創建させられました。

 天正十一年に利家が金沢城主になると、再び和尚を金沢に招いて、護国山宝円寺を建立して大透和尚を開祖とし、前田家累代の菩提寺ならびに曹洞宗全寺院の触頭とされました。五代藩主綱紀公により、寛文九年に本堂・山門などを改築し北陸の日光と云われましたが、幾度かの火災などで伽藍の多くは失われました。なお利家公の御髪堂・御影堂や一族の墓や俵屋宗達等の墓もあります。

 

 御本尊十一面観世音菩薩は金沢観音霊場第十八番の御仏です。その昔利家ゆかりの宝久寺の御本尊で犀川神社の本地仏でもあり白山信仰ともかかわりのある御仏で、先師の遺志により、利家公ゆかりの寺で金沢観音霊場番外宝円寺にお移ししたものです。

百万石前田家の菩提寺

 加賀前田藩の藩祖前田利家は織田信長に仕え、その死後旧友の豊臣秀吉の片腕として活躍しました。秀吉の死後の慶長四年二月、利家は秀頼公を補育し、徳川家康は伏見で政務を執り、両者の間は好ましくない状態で、利家はいま家康と事を起せば秀頼公に利あらずと思い、死を決して伏見城を訪れました。そのとき万一を思い自像を描かせ髪を切って之を大透和尚に託し宝円寺の境内土中深く埋めさせました。伏見城では厚遇され無事会見を終りましたが、二品は永遠の心身として今も土中にあり、御髪堂と御影堂は金沢市の史跡に指定されています。

十一面観世音菩薩

アクセス

住所:〒920-0934 石川県金沢市宝町6-14

電話:076-231-6050

FAX076-231-3647

URLhttp://www.gokokuzan-houenji.jp

交通:JR北陸本線金沢駅から北陸鉄道バス湯涌・小立野方面行き小立野下車徒歩10分/金沢駅からタクシー20分/大型バスは中谷米屋手前左折

観光:兼六園、長町武家屋敷町、尾山神社、寺町寺院群、大乗寺など

専用駐車場:普通車20

近隣駐車可能収容台数:前方道路 距離50m 大型車5

宿泊設備:金沢市内旅館 湯涌温泉

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