縁 起

 寺伝によれば、昔、由利弱大臣という勇傑の人があり、天皇の命で悪党賊を征伐しましたが、奸邪の者のさまたげに合い、都へ帰ることが出来なくなり、島で独り住んでいました。常に一羽の鷹を愛し、その脚に書を結んで放つと、家に飛んで返信を得て帰って来るのでしたが、ある時、嵐に会って波に呑まれ海中に沈んでしまいました。都に復帰できた大臣は、この鷹の菩提を葬うため寺院を創建し千手観音を安置したのです。その後、上杉謙信の兵火で寺は焼失しましたが、不思議や観音像は木株の上に座して光明が輝いていたそうで、村人たちは有難いことだと感激して、現在の地に移して安置したと伝えられています。

 

 美しい能登内浦の海岸線を見下す当寺には、ほかにも平安末期の作風をもつ阿弥陀如来像等もあります。

能登の内浦

 能登半島は日本海に突き出した最大の半島で、男性的な外浦と女性的な内浦が好対照を見せ、多くの人達が訪れます。外浦では巌門から関野鼻に至る能登金剛や曽々木海岸が有名で、当寺のある内浦では、ほど近い九十九湾や恋路海岸がよく知られています。その名の通り多数の入江や島のある九十九湾はリアス式海岸の特徴をあらわす名所であり、静かな湾内を舟がすべるように行く様子は一幅の絵のようです。当寺の参拝のついでにおすすめしたい名所です。

アクセス

住所:〒927-0562 石川県鳳珠郡能登町字真脇

電話:0768-62-0567

交通:能登有料道路終点穴水より車で約40

観光:九十九湾、見付島など能登半島内浦各地、縄文真脇遺跡、縄文真脇温泉など

近隣駐車可能収容台数:前方道路 距離100m 大型車3台 普通車10

宿泊設備:能登町内旅館

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