当寺は白鳳七年、法道上人が開かれたと伝えられ、越中国利波郡糸岡郷五社村にあり、宝幢院本覚山観音寺と号して七堂伽藍が並び建っていました
弘仁のころ、北陸を巡っておられた弘法大師が一夜当寺にお泊まりになった折に、夢に阿弥陀如来が現われ、「末世衆生済度の為に、願わくば汝観世音菩薩の像を刻んで永く六道輪廻の衆生を化益すべし」とのお告げをたまわり、大師はさっそく仏像を造り安置されました。
天正十七年、木舟の城主前田利秀公が石動へ築城されると観音寺も移り、永久の祈願所になりました。
観世音菩薩は大慈大悲の故に身を三十三に分け、七難を去って七福を生じ、難病難産のうれいを救い、子孫の長久を守られます。当寺では正月に初詣、八月十日に四万六千日法会、毎月十七日に観音講を催しています。観音様の霊験日々新たに、御利益を受ける者数知れません。
五月二十四・五日は、菅原道真公を供養する大祭です。道真公は承和十二年六月二十五日(八四五年)に生まれ、病弱だったのを母上が観音様を信仰されて健康となり、ついには学問の神、書道の神とあがめられました。
加賀前田藩主前田家は道真公を祖先とあがめ、道真公自筆の自画像を荒木摂津守から入手して当寺に預けられましたので、厳重におまつりし、正月二十四日深夜には初天神の大祈祷祭を、五月の第三日曜日には大祭を催し、全町獅子舞を奉納しております。
聖観世音菩薩
住所:〒932-0046 富山県小矢部市観音町1-9
電話 / FAX:0766-67-0478
URL:http://www1.tst.ne.jp/kannon/
交通:JR北陸本線石動駅から徒歩5分
観光:倶利伽羅峠(古戦場と不動)、宮島峡、砺波平野散居村など
専用駐車場:普通車10台
近隣駐車可能収容台数:前方道路 距離20m
宿泊設備:滝ノ荘(小矢部市)・クロスランドホテル