縁 起

 寛喜二年、鎌倉大楽寺憲静の高弟、観行律師が一人の貴婦人を供い、源頼朝公の守本尊十一面観世音像を始め、多くの宝物を携えて、此の地に来り、七堂伽藍を建立し、頼朝の菩提を弔いました。東隣の大門町は、この寺の大門があったと伝えられていますが、当時の規模の大きさが想像されます。その後、幾多の兵乱によって盛衰を重ね、何時の時代にか(二百七十年前)墓地の一角現在地に移転したもので、以前は現在地より、北側三百米の地点に広大な寺城を占め、七堂伽藍があったと伝えられ、今日なお、地名が残っています。近年郷土史家の研究により、蓮花寺附近は、奈良東大寺の墾田地「鹿田庄」と確認され、我国仏教渡来の初期、聖武天皇の勅願により諸国に建立された、越中の国分尼寺が、旧蓮花寺の跡ではないかと云われています。

北陸最大の宝筺印塔と寺の文化財

 本尊十一面観世音菩薩(富山県指定文化財)、宝筺印塔、前立十一面観世音菩薩、銑鉢二個(各々高岡市指定文化財)、本尊は秘仏として三十三年に一度しか開扉されないが、国中最も古い形式に属する貴重な銑鉢、庭には源頼朝公の分骨塔と伝えられている北陸地方最大で最古様式を示す美麗な宝筺印塔、其の他種々の諸仏、画像、仏具が保存され、その様式は藤原期から鎌倉、室町、江戸期にわたるもの、この寺の創建は平安期を降らず、又鎌倉期、室町期に中興があったことを物語っています。幾多の兵乱に合い、栄枯盛衰の中、守り保存されて来た、地方で希に見る文化財でしょう。

宝篋印塔

十一面観世音菩薩

アクセス

住所:〒933-0802 富山県高岡市蓮花寺86

電話 / FAX0766-23-0502

URLhttps://rengeji.localinfo.jp/

交通:JR北陸本線高岡駅から太閤山団地行15分蓮花寺下車徒歩5分/高岡駅からタクシー10

観光:高岡大仏、古城公園、瑞竜寺、高岡地場産業センターなど高岡市内

専用駐車場:普通車10

近隣駐車可能収容台数:後方国道 距離50m 大型車5

宿泊設備:高岡駅市内旅館

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