縁 起

 奈良時代の大宝二年(七〇二)創建と伝えられる当寺は、かつて七堂伽藍並び建つ大寺院でしたが、今は国の重要文化財に指定されている二体の観音様が静かに古い歴史を物語っておられます。

 本堂から奥の参道を登ると観音堂があり安置されています。聖観世音(立像)は仏工春日の作と伝えられ、藤原時代初期の彫刻で、栴檀の一木造り、高さ一八五・八センチ。未敷蓮華を持ち堂々たる風格です。十一面観音(立像)も藤原初期の木彫で行基菩薩の作と伝えられ、高さ一八四・五センチ、杉の一木造り。ふくよかで威厳にみちておられます。大宝二年に文武天皇が越の国の稲虫駆除五穀成就のため勅使をつかわし祈願されました。

 

 古来そのご利益は大旱魃にも泉が湧き、眼病諸病に効くといわれ、また七毒七難の災禍を払い、往生浄土に導くと信仰されています。

常楽寺の観音様と霊水

 観音堂に安置奉る聖観世音は、今より南方一里余りの宿坊村の一末寺に安置されていましたが、仁蔵という百姓に「我を本寺常楽寺へ遷してくれ」と夢告され、村中協議の上、白布引でお送りしたと伝えられています。遷仏の夜、観音堂境内に湧き出た霊水は、今日も加持水と称せられ、信仰を集めています。

聖観世音菩薩

アクセス

住所:〒939-2622 富山県富山市婦中町千里6522

電話 / FAX076-469-5277

交通:JR高山線千里駅から徒歩25分/速星駅からタクシー20分/八尾駅からタクシー10

観光:越中おわら節・風の盆の八尾町、富山城趾や呉羽山山藤ぶどう園のぶどう狩(音川)

専用駐車場:大型車2台 普通車30

近隣駐車可能収容台数:横手道路 大型車3台 普通車15

宿泊設備:五万石千里山荘 収容人員50

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