縁 起

 ご本尊は花崗岩に刻まれた石観音で桓武天皇延暦年間に若狭の地を訪ねられた弘法大師が、一夜岩を彫って霊像を刻まれたが、完成寸前、右手首を残したところで鶏鳴を聞いて、未完成のまま下山されたと伝えられています。

 その後、粗末な地蔵堂だったのを、文化九年ごろ、近くの臥竜院の春山隣道和尚が本堂を創建され、手足の不自由な人に霊験あらたかな仏様として、御利益にあずかろうと参拝する信者が遠方からも多数来られます。

 

 本堂横の御手足堂には全快した人達が寄進した手型足型の木や松葉杖などが山のように奉納されています。すなわち祈願者は御宝前の御手足型を借り受けて、快癒して返納するとき、新しいものを添えて奉納願ばらしのお礼にする習慣があります。参道途中の妙法石(鶏鳴石)、奥院、三十三所の諸仏なども当寺ならではのものです。

御手足堂と三方五湖

 手足の苦悩を弘法大師の霊験により癒され、願ばらし御礼の木型が御堂にあふれ山積するさまは、参拝者の目をうばいます。世人の信仰は全国に及び日に日にその篤さを加えます。四季の景観、渓流の音と共に石観音ならではのたたずまいです。付近の見どころは三方五湖。久々子・日向・菅・三方・水月の五つの湖が連続して並び、五色に変化する景勝は実に見事です。レインボーラインのドライブと快速艇による見物が楽しめます。江戸時代に苦労の末開通した運河・浦見川は圧巻です。

石観世音菩薩

アクセス

住所:〒919-1303 福井県三方上中郡若狭町三方22-1

電話 / FAX0770-45-0017

交通:JR小浜線三方駅から徒歩15分/三方駅からタクシー5

観光:三方五湖、レインボーライン、三方海中公園など

専用駐車場:大型車20台 普通車50

宿泊設備:若狭町営観光ホテル水月花 収容人員120

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